賃貸併用住宅の果実

中古の賃貸併用住宅をはじめ、リフォーム、リノベーション、インテリアなどいろいろな情報をアップしていきます

『徒歩●分』とかいう徒歩所要時間の表記にだまされてはイケナイノダ!!

f:id:chintaiheiyo:20150207201024j:plain

お部屋探しは不動産屋さんと一緒に歩いてみよう!

私は過去に不動産屋さんでお部屋の案内をする仕事をしていたのですが、とてもナイスな経験をしました。

『駅から徒歩10分』という物件がありまして、私が過去に一度も歩いた事のない地域のお部屋の内見案内をしたときのおはなし。

 

 

その会社では、基本的にお客さんと駅で待ち合わせをして、そこから現地まで『歩いて』お部屋の案内をする不動産屋さんでした。

この日もいつも通り、お客さんと待ち合わせして地図を見ながら物件を目指して一緒に歩きだしました。

紙の物件情報(業界ではマイソクといいます)には『徒歩10分』。

まあ、ちょっと歩くけどそこまで遠くはないなと思っていたのですが、歩いているうちに坂道にさしかかり進めば進む程坂の斜度が険しくなってきました・・・。

「ソフト登山か!!!!」

とおもわず叫びたくなりましたが、お客さんがいる手前、冷静を装って、ひたすら進みました。

 

だんだん坂道がしんどくなり、息が上がって「はぁ・・・はぁ・・」

お客さんも「はぁ・・・はぁ・・」

・・・・

そしてやっとの思いで、物件に辿り着きました。

どれほど歩いたでしょうか、どう見ても『徒歩10分』ではありません。

優に10~20分は経過してます。

しかももれなく「はぁ・・・はぁ・・」付きで。

 

まあ、ここは文句言ってもしょうがないと思い、気をとりなおして

「では、お部屋を見に行きましょうか!」

とお客さんに声をかけましたが、帰って来た答えは・・・

 

 

「ここはやめましょう!!!」

 

 

と一言。

これでこの日は終了したのですが、帰り道お客さんと笑い話にしながら駅にもどったのです。お客さんもさすがにこれはきついと思ったのでしょう。

お客さんも、仕事の転勤のためのお部屋探しだったわけですが、「知らない土地だった為実際歩いてみて良い経験になりました」と言ってくださいました。

 

不動産屋さんの車で、物件探しはしちゃダメ!!!

通常、お部屋の案内には案内する会社の車を使って内見にいくのですが、

今回のように坂道が険しい道だと車で走るとわからないですよね。

私の場合は、単に会社で車を使ってなかっただけの理由なのですが、

後になって歩いて物件案内することには価値がある!と認識しました。

お客さんを守るため、そして真実を伝えるためにも『徒歩内見』が重要です!

 

ちなみに『徒歩●分』の表記は、徒歩所要時間とよばれるもので

徒歩による所要時間は、道路距離80mにつき1分間を要する(時速4.8km)ものとして算出した数値を表示すること。引用:wikipedia

 

 

ほとんどが地図上での距離からはかっています。

カッコ良くいえば徒歩所要時間は二次元(x軸 y軸)から算出されるのです!

そして今回の『徒歩10分』「はぁ・・・はぁ・・」内見の場合は、二次元測定で10分でしたが、お客さんの為を思うと三次元(x軸 y軸 z軸)から算出されていなくてはだめです!

そしていつかgoogle mapも完全に3D化して、不動産業務に連動できる案内ツールができるはずです!

『徒歩12分』という表記が、『徒歩12分 + はぁはぁレベル』みたいな表記になる日も近いですよ、きっと!

 

そんな素晴らしい世の中になる事を願いながら、そんな日がくるのを楽しみにしましょう!

 

皆さんも徒歩所要時間にだまされずに、自分の足でちゃんとたしかめましょうね♪